久しぶりにデビットリンチの「マルホランドドライブ」を彷彿させるような映画をみた。物語の要所要所にさりげなくヒントを置き、見終わった後に確認すると「なるほどそうだったのか!」と言わしめる作品に仕上がっているバットマンでおなじみのクリスチャンベール主演の『マシニスト』。まず、見て思うのはクリスチャンベール扮するトレバーが、ガリガリにまで痩せていること。バットマンでは80〜90kgのマッチョな体型からは想像出来ないほどのその痩せっぷり。クリスチャンベールの役者魂はすごいね。そのいかにも不健康そうな風体が物語に質を与え、引き込まれてしまう。

一年もの間不眠症に悩まされている主人公トレバーの部品製造工場と娼婦の家と空港のラウンジでコーヒー、そして自宅の繰り返しの毎日を送っていた。ある時勤務先の工場に一人の男が新しく入ってきた。しかしこの男ことは誰も知らない、というより「そんな人間はいない」とまで言われてしまう。そこからトレバーの周りで奇妙なことが起こり始める。視聴者は様々なシーンに散りばめられているヒントを元にエンディングを想像してもらいたい。一種の間違い探し的なこういう作品は2度3度楽しめるのがいいね。海外の映画・ドラマが月額933円(税抜)で今すぐ見放題!今すぐ無料視聴!

20120907_130788